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父「ほほぅ、話して見ろ」
グリフィス「まず、アリバイですが、昨日の夜は、そこのお手伝いさんと寝てました。」
父「おい、それは本当か!」
お手伝い「はい、確かに昨日は、グリフィス様に誘われて……」
父「身分違いもいいとこだ、今すぐ出て行け」
お手伝い「そ、そんな」
グリフィス「御父様、まだ続きが」
父「もういい、お前のアリバイは証明された」
グリフィス「いえ、次は、真犯人の話です。」
父「何!?、それは、誰だ?」
グリフィス「犯人は、リズ御兄様、あなたです。」
リズ「なな、何を根拠に」
グリフィス「今日の明け方、物音に気付いて彼女と見たんですよ、御兄様が、そこから、走って行くのを………」
リズ「そそんなの、そいつと話を合わせれば、それに外を出歩く様な奴の言う事を聞き入れるのですか、御父様」
グリフィスは、少しムッとしながら話しを続けた。
グリフィス「御兄様も往生際が悪いですね。御兄様は、ズボン裾を上げる癖がありますね?」
リズ「それがどうした?」
グリフィス「こんなに、大きな皿を割ったんだ、破片が飛び散ってってほら、あった。どうして御兄様のズボンの裾に破片が入っているのですか?」
リズ「ちちち違う、俺じゃない、濡れ衣だ。全部お前らのせいだ」
父「出て行け」
リズ「いや、御父様?」
父「出て行け」
リズ「あのですね、これには、深い訳が」
父「早くこの家から出て行けぇぇぇ~」
そうして、リズは、旅に出た……
また、俺は、グリフィスの部屋の前にいる
コンコン
「御兄様」
お手伝い「はい?」
リィート「なんで、あんたが居るの……」
お手伝い「いや、グリフィス様が散歩の為、部屋を掃除してようと………」
リィート「じゃ~な~く~て~、解雇させられたんじゃなかったっけ?」
お手伝い「ああ、あの後、グリフィス様が取り合って下さいって」
グリフィス「ただいま~」
リィート「あっ御兄様お帰り、今日は、すごかったね」
グリフィス「ああ、あれな、実は、リズの裾に破片なんて入って無かったんだ」
リィート「えっじゃあどうして………」
グリフィス「実は、リズが逃げて行った後にこうなる事を予想して、あらかじめ手に仕込んでたんだ」
リィート「…………御兄様、怖え~」
グリフィス「さて、リィートは、そろそろ寝ろ、俺はお手伝いさんと………」
リィート「ああ、おやすみなさい…」
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