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こうしてまた、朝を迎えた
少しリズ御兄様が気掛りだが………
そして、さらに一ヵ月が過ぎた頃
おかしな事が起きた
お手伝いがだんだん減っている……
父曰く、疲れて故郷に帰ったらしい
しかし、もう今週に入って8人も消えた
グリフィスも最近では、部屋にこもりっ放し
グリフィスに問い掛けても何も言わない
さすがに気になってグリフィスの部屋に忍込んだ
しかしそこには、グリフィスの姿は無くただ、非常事態専用非難所の扉が開いていた。
恐る恐る入って行くとそこには、たくさんのお手伝いの死体があった。
その中に紛れてリズの死体もあった。
怖くなって、大急ぎで出て行った。
後を振り替えると暗闇から「リィート」と言う声が聞こえた気がした。
部屋に戻り、今日の事を忘れようとした
しかし、それは、無理な話だ
ある事を思い出し、ポケットを探った
………
ない………
貝がない………
あの時落としたのか………
とりあえず、疲れたので寝た
寝て全て忘れよう
後の事は、起きてから考えよう………
そして次の日の朝
グリフィス「リィート、おはよう」
リィート「お、御兄様………」
グリフィス「あっそうだ、はい忘れ物」
そういってあの貝を渡された
グリフィス「あそこで見た事、御父様達には、内緒だよ」
…
……
………
怖くて寝れ無い
もちろん今日の事でだ
ドサッ
大聖堂から物音が聞こえた
恐る恐る忍び
ドアの空きまから覗きこんだ
すると、床には、血塗れの母と
しゃがんで怯える父
それを見て笑うグリフィスがいた。
父「頼む、この通りだ。金ならいくらでも出す。散歩も止めないだから………」
グジョ
怖くて足がすくんだ
グリフィスがこちらに気付いた
グリフィス「よう、リィート。今どんな気分だ?この世で一番信頼していた者が、自分の身の回りの者を殺していたなんて」
質問の意味が分からなかった。それ以前に、恐怖で声が出なかった。
お手伝い「あんたも悪趣味ね、殺してあげたら?じゃないとこの先苦しむわよ?」
グリフィス「ふん、それが楽しいんじゃないか!行くぞテレサ」
テレサ「は~い」
一晩中泣いた
もう涙は出ない
こうして、リィートは、兄を殺すと誓った。
暗闇の中の幸せ、そして…〔完〕
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