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さて、あの日からの1ヶ月間、私は転校の手続きやらクラスのお別れ会やら、例の男子生徒の調査やらで大忙しだった。
(少しぐらい休ませろっての…。
というか、この学校無駄に広過ぎ!!
かくれんぼなんかしたら、絶対一人ぐらいは迷子なる…。
まぁ、高校生にもなってかくれんぼする人いないだろーけど…。)
心の中でぼやいてると、すぐに学園長室に着いた。
高級そうなドアをノックすると、おじいちゃんの返事が聞こえた。
私は、ドアノブにかけかけた手を止めた。
ドアノブから白い糸が上に向かって、のびているのを見つけたからだ。
私は、不思議に思い、糸の行方を目でたどっていった。
糸は、ドアの上の隙間から、部屋の中に入っている。
ポケットから、カッターナイフを取り出すと、私は怪しい糸を断ち切った。
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