プロローグ

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あまりのショックにお気に入りのハンカチが落ちたことにも気が付かずに、 ぼやける視界で夜景を眺めていた。 (こんなことなら、死んだほうがマシよ) 香澄は手摺りに手をかけた。 まさに、その時。 「‥お嬢さん、ハンカチを落としてますよ」 凛とした声に背後を振り返る。 香澄は、目を奪われた。
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