虹色

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ノリは外を眺めた。 雨上がりの心に 虹がかかった気分。 ノリは・・ 電話をかけた。 ・・メンバーの4人に。 仲間・・。 そう、俺は何を忘れてたんだろう。 ひとり、傷ついて。 ひとりで・・うずくまって。 べつに俺はひとりなんか やなかったのに。 サクラ・・ 俺は色々勘違いしてたな。 俺だけが頑張ってたんやない。 俺が頑張らなきゃあかんって 俺がつぶれたらあかんって かってにそう思い込んでた。 ええんや、 これで。 5人あつまれば どっかで何かが崩れても 誰かがどこかで支える。 支えあっていけるんや。 ぷるるる。 ぷるるるる。 携帯の音がなる。 心臓が・・ 一緒にどきどきして。 なぁ・・サクラ。 俺、ほんま情けない男やけど。 周りに支えられて やっとたってられる そんな男やけど。 また立ち上がれそうや。 ほんでな。 お前の最後のわがまま、 今度こそ、かなえられそうやで? 「・・もしもし!? ノリか??」 「おう!俺や! MARIA、再始動するで!!」 『幸せになってください』 ・・俺は幸せになる。 こいつらと・・5人でな。 もうすぐ・・ 桜の季節が始まるな・・。
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