桜色の記憶

2/7
前へ
/213ページ
次へ
柔らかな風が吹いて 髪をさらさらとなでる。 甘い香りがして 幸せな気持ちに包まれる。 『桜の花をみたら 思い出して・・』 彼女はそういって 微笑んだ。 桜の花をみたら・・・ 手を伸ばして 彼女の手をとろうとしたのに 彼女は急にいなくなる。 桜の甘い香りも ふっと消え、 暗闇につつまれる・・。 消えないで! いかないで! ひとりに・・しないで・・。
/213ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加