桜色の記憶

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「あれ、崇さん、 なんでここへ・・?」 不思議に思うノリに。 にっこりと笑う、崇。 「はい、これ。」 崇はぱっとチケットを ノリにみせた。 ライブ・・のチケット? 「よぉ~くみて。」 文字をよく読むと・・。 Crash&Buildの! 東京公演のライブチケット? 「これ・・?」 「いこう♪」 にこっと崇が笑った。 ずきゅん!!!! 崇のその天使のような 微笑みに一発で 打ち抜かれたノリ。 「行きます!ちょっと まっといてください!」 ノリはそういって 作業をいったん中断。 コウジのレックも丁度良く終わり。 俺は片付けたら帰るから いってらっさっさーい!と 送り出してくれた。 ・・申し訳ない。 でも俺は。 崇さんを選ぶ!(笑) 二人で崇の車に乗り込み、 ノリが運転。 「楽しみだねぇ。 チケットもってへんでも 行けるのはわかってたんやけど。 なんとなく、 やっぱライブっていったら チケットほしくならへん?」 ええ!ほんまそうですわ! ノリは隣でにっこにこ。 大好きな、崇。 インディーズ時代から ノリは崇の大ファンだった。 初めて崇を見た時、 ノリはまだ、高校生だった。 MARIAを結成して 結構すぐ、だったよな。 めちゃくちゃ 格好ええバンドで。 ボーカルめっさ美人で 美しくて綺麗で・・。 それなのに力強くって。 もう!!! 一生ついていきます! そう思ったくらいや。 そう。 JUJUのライブ。 俺は・・サクラと一緒におった。 もうどこにもいない。 もう・・会えない。 ・・サクラ。
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