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「ちょ、綾ちゃん!? ど、どうしたの!?」
「私にインスピレーションが降ってきたわ! 三階の一番東の教室にものすごくカッコいいセンパイがいるみたいよ!」
「…………」
綾ちゃんが走り出した理由がわかった私は、閉口して綾ちゃんに引きずられないように走ることに専念する。
だって、私の腕を掴んでいる手を離してくれないどころか、より強く掴まれてる気がするから。
だいぶ痛みとして脳へと送られてきているんだけれど、今の綾ちゃんは獲物を見つけたチーターみたいなもの。私がなにを言おうと、たぶんムリなのです。
終(しま)いには階段を三段抜かしであがっていく綾ちゃんについていくことが、私には困難になってきたんだけど、なんとか目的地だった三階の一番東の教室に着いた。
どうやらここは、某フレンドパークみたいなミニゲームがたくさんおいてあるみたい。クイズとか、あの有名なエアホッケーとかが設置されてる。流石に壁に張り付くものはないけど。
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