‐Memories in the rain“Blind Night”‐

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          ◆ ◆ 「さあ行くわよ舞っち!」 「え、あ、うん」  闘争心に火がついた綾ちゃんの前では、完全に無力な私は、ただいまグランドスラムに向けて頑張っております。  なんだかペアじゃないと参加ができないみたいだから、私もなんだか参加している形でございます。  どっちがデート券を獲得できるかは、最後にあのダーツで決めるんだって。タワシか、デート券か。ホントにレベルが高いよね~。 「舞っち早く!」 「わっ」  四つ目のアトラクションをなんとかクリアした私たちは、最後のアトラクションまで走り出す。  いや、忘れているかもしれないけどここは教室だし隣にあるし、走る必要はまったくないんだけどね。綾ちゃんの情熱が、それくらいあるんだと思う。  最後のアトラクションはおなじみのハイパーホッケー。相手はなんと……あのセンパイなんだよ。 「よくここまでたどり着いたねキミたち。だけどここで俺に勝たないかぎり、デート券はゲットできないぜ!」  
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