‐Memories in the rain“Blind Night”‐

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  「絶対にセンパイとデートしてみせるわ!」 「はははっ、なら俺のハートにゴールしてみろ!」 「必ず射止めてみせるわ!」 「…………」  だ、誰か助けてください~。  テンションがおかしくなっちゃっている綾ちゃんと、マツジュンなのかキムタクなのかわからないセンパイに、私は確実に置いてきぼりにされているよ~。  私と綾ちゃん対センパイ一人の二対一の勝負なんだけど、私って絶対に邪魔だよね? 「舞っち! ここは私ひとりに任して!」 「あ、はい。頑張ってください……」 「五十七戦無敗の俺に一人で立ち向かうか! よし、キミの熱い思いを受け止めてあげようじゃないか!」 「絶対にホテルに連れてってもらうんだから!」  あ、綾ちゃん……。ここで言う言葉じゃないよ……。  綾ちゃんのえっちな発言にセンパイは少しキョトンとするも、すぐにまた爽やかな笑顔になる。すごいね。あんな場面で言われたら、普通は少し戸惑うと思うんだけど。  
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