‐Memories in the rain“Blind Night”‐

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   私は綾ちゃんとずっと一緒にいるし、一週間も綾ちゃんの特別講座を受けてたから、別に戸惑うこともないけどね。  どんな人にもすぐに対応できるからモテるんだろうね、とこのセンパイのよさは外見だけではないと思った私は、綾ちゃんの恋を応援することに徹します。涼とはくっついてもらいたくないもん。         ◆ ◆ 「やあ!」 「とお!」 「が、頑張れ~……」  とっても白熱しております、このハイパーホッケー。  ただいま六対五で、七点先取のこのゲームではセンパイがリーチ中。綾ちゃんも肉迫(にくはく)しているけど、あとがない状態です。  やっぱりセンパイに一対一じゃ不利だよね、綾ちゃんも一応女の子だし……。でも、私がいないから接戦なのかもしれないし……複雑。 「やったぁ!」 「やられた!」  わっ、綾ちゃんが一点取ったよ!  本家のルール上デュースはないから、次の一点で勝負が決まるの。頑張れ綾ちゃん!  
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