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これも本家のルールにあわせてサーブは絶対にゲスト側からだから、綾ちゃんがサーブを打つ準備に入る。
「勝負も大詰め。さあ、キミは俺のハートにゴールを決められるか!?」
「絶対に決めてやるわ! くらえ、マツジュンからもキムタクからも抱かれたいバズーカァァア!」
試合終了~。
綾ちゃんが最後の最後で、渾身のサービスエース。でも、バズーカじゃセンパイのハートごと壊しちゃうような気がする。
あまりにも女の子らしくない大声と、速すぎる攻撃にキョトン顔だったセンパイは、自分の負けを把握すると、また爽やかな笑顔へと変えた。
「あちゃー、負けちったー。……というわけで、グランドスラム達成ー! あっちのダーツで、俺とのデート券を絶対にとってくれよ!」
「舞っちやったわ! 急いで行くわよ!」
「わわっ、あ、綾ちゃん焦りすぎっ」
一応ペアだから私も投げる権利があるんだけれど、綾ちゃんに譲ってあげよっと。綾ちゃん頑張ってたしね。
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