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「さあさあ、俺とのデート券は!?」
「マツジュンからもキムタクからも抱かれたいバズーカァァア!」
結構気に入ってるんだね、その必殺技。
綾ちゃんはメジャーリーグのバッターも驚くような投球フォームで、ダーツをくるくる回っているボードに投げた。そんなことするよりも、もっと真剣に投げた方が絶対にいいと思うんだけどね。
ダーツがボードに刺さったのを見たセンパイは、回転しているボードを止めて、どこに当たったかを確認し始める。綾ちゃん頑張れ~。
「残念! タワシです!」
「そ、そんなぁぁ……」
あわわ、綾ちゃんが床に崩れ落ちちゃったよ。
急いで綾ちゃんの体を支えた私は、少し気の毒そうに綾ちゃんを見つめているセンパイのもとへ歩み寄る。
「あの、私のぶんも綾ちゃんが投げていいですか? ものすごく頑張っ――」
「大好きよ舞っち!」
センパイに言い終える前に、綾ちゃんに抱きつかれてしまった。でも、復活してくれてよかった。
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