‐Memories in the rain“Blind Night”‐

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   私の提案にセンパイも了承してくれて、ただいま綾ちゃんは怖いくらいに集中して回っているボードを睨んでいます。なんかぶつぶつ言ってるし。 「舞っちの気持ちを絶対にムダにはしないわ! マツジュンにもキムタクにもパコられたいバズーカァァア!」  なんで今まではちゃんとオブラートに包んでいたのに、思いっきり叫んじゃうの~。しかも、片方は既婚してるよ~。  綾ちゃんの叫んだ内容については別にして、またしても野球の投球フォームでダーツは回転しているボードへ。なんであれでボードに刺さるのかは、わからないけれど。  さっきと同じようにセンパイはボードを止めて、どこに刺さったのかを確認し始める。 「おめでとうございまーす! 見事、俺とのデート券を獲得いたしました!」 「よっしゃぁぁああ!」 「綾ちゃん、男の人の声になってるなってる」  正真正銘の女の子である綾ちゃんの男性のような雄叫びは置いといて、見事にデート券をゲットしてくれた。おめでと~。  
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