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「……あったかい」
どんなに怖い悪夢がまた私に襲いかかってきても、貴方の隣にいれば、いつもの私に戻ることができる。
どんなにつらくったって、苦しくったって、悲しくったって、貴方がいれば、私は生きる意味を見つけられる。
だから、絶対に私の前からいなくならないで。二度と、離したくないよ。貴方までも失ってしまったら、私はもう――
「……舞?」
「!?」
……翔が、起きちゃった。
どうしよう、いつもよりも起きるのが早いよ~。まだ寝顔の写メを撮ってすらいないのに……。
とりあえずわけのわからなくなってしまった私は、翔の表情も確認することなく、ギュッとさらに力を込めて抱きしめる。パニクっているんです、許してください。
「……あのな、暑いから離れ――舞?」
「え?」
いつもみたいに大声で怒ってくると思っていたのに、何故か翔は私を力ずくで引き剥がして顔を見ると、黙ってしまった。私の顔に、なんかくっついてるのかな?
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