‐Those who start to run‐

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  「行ってきまーす」 「はーい。行ってらっしゃーい。絶対受かるのよー」  俺は急いで朝食をすませ、いつもの場所へ向かった。  そう、いつもの場所とは、 「チョリース!」 「はは、翔じゃんか」  ここ、川並公園。そして、俺の本日二度目のボケを華麗にかわすコイツは星谷麗人(ほしたにれいと)。  金と茶が混じった感じの髪色に、サファイアにも、ラピス・ラズリにも劣らない透き通った青色の瞳。  さらには高身長で、スタイル抜群。成績もよく、それなのに全然ウザくないというザ・パーフェクトパーソン。  所謂(いわゆる)イケメンハーフってヤツ。  確か、父親が日本人で母親がアメリカ人だったかな?  向こうでの名前もあるが、その話はまた後日になるであろう。 「私たちに対する挨拶はないわけ?」 「そうだよー。凛(りん)たちにも挨拶してよー」 「わりーわりー」  こいつらは、秋野瑞穂(あきのみずほ)と伊集院凛(いじゅういんりん)。  
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