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しかし心とは裏腹に、 「行けるようだったら行くわ」 と曖昧に返事をするにとどめた。 亮子には手放しで行けない理由があった。 父のことが気がかりだった。 夜桜を見にいきたいんだけど。 そう云って、父が何というかわからなかった。 いや。 友達と夜桜を見にいくといって、父が許すとは思えない。
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