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帰り道駅から降りた二人は和馬宅へ向かって歩いていた。
瑞希の手には先ほどの手袋、また和馬の手にも…
季節は秋から冬になる頃、少しばかり風は冷たいがそれでも手袋をするまでではない。
「まだ、早くない?」
「いーの!手袋外すと風邪引いちゃうよ♪」
かなり大げさだが駅からの帰り道には横に川があるので、とても冗談には思えなかった…
夕日は前から和馬達の顔を照らし、その光で前を歩く瑞希の存在を淡くする
ふと…
「あれ…?瑞希?」
本当に見失ってしまった
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