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立ち上がって回りを見回す、薬品が沢山置かれた棚が2つと、黒い回転椅子、白いテーブルの上には医学書が整理されて、いくつも付箋が張られていた。
待ち合い室で看護師さんに出会った、白衣の天使と言われるだけあって、綺麗な女性にナース服はよく似合っていた。
「あら、もう大丈夫なの?頭とかクラクラしない?」
待ち合い室の台の拭きながらも、視線の端に私を捕らえた彼女は優しい声で尋ねてきた。
「……あ、はい……夜遅くに迷惑かけて、ごめんなさい。」
頭を下ろし、深々とお辞儀をした。看護婦さんの脚が近づいてきてるのが見え、何を言われるのか不安になり、身震いする。
「別に迷惑だなんて思ってないよ??ちょっと肌のツヤが無くなった程度よ??」
笑顔で黒い発言をする彼女に恐怖感をもったが、その直後にプッと吹き出したので陽気なる人なんだな、と安心した。
「あの男の子の必死な顔、なに、あの子はあんたの彼氏かなんかなの??」
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