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「ど、どうして?」
「あの子は純粋そうな子だから、多分…あんたみたいな子はほっとけなかったんでしょ。」
独りぼっちの私が久しぶりに感じた人の優しさ、幸福というほどではないのだが、満たされ、目を閉じると彼の一生懸命に私を抱き抱える様が浮かんできて、自然と安心する。
「……惚れたの?」
ハッと目を開くとすぐそこに看護婦さんの整った顔、身長は小柄な方であるがどこらいじらしい表情で、面白い人なんだと思った。
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