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頭がぼんやりする、あぁ、これで死ぬのか……それてもいいや、独りぼっちの私は一人で死んでいくのがいいんだ…そっちのほうが、一匹狼のようで……確かに一人なのだが、カッコイイと思った。
頭の中が真っ白になってしまったのを感じながらも、変に人生に後悔の念は感じずに、ただ受け入れるだけ……であった。
開きぱなしになっている扉からガタガタと音がするも気にしない。
するといきなりバンッと強い音を兼ね備え、扉が開かれた。いつものピザ屋の帽子を被っている青年が、私を優しく抱きしめる。
「大丈夫ですか!?」
彼の眼鏡の奥で輝く瞳を真っ直ぐ見つめる事が出来なかったのは、頭をぶつけたせいだけではなかった。
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