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「だ、大丈夫だから、、私にさわら……ないで、」
せっかく助けてやろうとしたのに自分勝手なやつだと思わても構わない。私には彼に関わりたくない……関われない理由があった。
「嫌だ…迷惑でも助けるから、助かってから話を聞いてあげる」
耳の横で小さく呟く彼、眉を寄せながらの発言ではあったのだが、彼の息が耳にかかり、こそばゆさを感じた私は、意外と余裕があるのだな、と思った。
彼は床に制服を脱ぎ捨て、私を俗にいうお姫様をしてきた、恥ずかしくてこそばゆさを感じたのだったが、されて嬉しく感じる自分がいてビックリした。
最寄りの診療所へと向かっている最中、私の意識は途だえた……
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