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「ここって…政府組織の本部じゃねぇか…」
優斗は冷や汗を流す。
「さ、入ろうか」
猫は自動ドアを開けて中へと入る。
優斗も少々躊躇いながら、猫の後を追う。
ビルの中は、普通の会社みたいな構造である。
「……」
猫はエレベーターの前で止まる。
「…届かないのか?」
優斗は恐る恐る聞く。
「…しょうがないでしょ。この体なんだから」
猫は不機嫌そうに答える。
優斗はエレベーターのボタンを押すと、猫と共にに中へ入る。
「何階だ?」
「54階」
猫は平然と答える。
「…何階建てだよ…うわ、80階まであるじゃねぇか…」
優斗は愚痴を漏らしながら54階を押す。
「ところでお前の名前は何だ?」
「シルフィード=クラインだよ」
「長っ!」
優斗は思わずツッコむ。
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