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「まぁ日本国籍じゃないしね。さて、ここだよ」
シルは巨大な扉の前で止まる。
「武器獣No.1シルフィード=クラインです。予定通り連れて来ました」
(俺が着いて来たんだけどな…)
優斗は心の中でツッコむ。
「あぁ~入ってくれ」
扉の向こう側からやる気なさそうな声が聞こえる。
「開けて」
「俺はパシリかよ」
優斗はそう言いつつ、扉を開ける。
部屋の中には二十代ぐらいの男が椅子に座っている。
「おぉ、君が黒峰優斗君か。俺は海堂紅蓮だ。此処の局長をしている」
紅蓮はスラスラと言い述べる。
「何で俺の名を…?」
優斗は不審そうに紅蓮を見る。
「まぁここらで君は有名だからな。剣術、武術全ての能力に長けているしな」
紅蓮はしみじみと言う。
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