出会い

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優斗がリビングへ来てみると、とても楽しそうな結衣と必死に猫パンチを繰り返すシルがいる。 「…何やってんだお前ら」 優斗はもう呆れ気味に言う。 「あっ、優斗風呂から上がったんだ。…そうだ、猫ちゃんあたしと一緒に風呂入ろうか」 結衣はひらめいたように提案する。 「…え?…ま、まさかご冗談が過ぎてると思うんですけど…」 シルは顔を真っ青にしながら、そして恐怖のあまり丁寧語になっている。 「な~に言ってんのよ、さぁ!お風呂へレッツゴー!」 結衣は左腕にシルを抱え、右腕を上に上げながら風呂場へと向かう。 「嫌だー!助けてよ優斗!僕を殺す気かー!」 「…ご愁傷様」 「薄情者ぉぉぉ!」 シルは必死に助けを求めるが、優斗に笑顔で手を振られ、シルにとって地獄…もとい風呂へ連れていかれる。 二人が風呂へ入って数秒、所々シルの悲鳴らしき声が聞こえるが、優斗は呑気にテレビを見ている。
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