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しばらくすると、ほかほかした結衣とげっそりしたシルが結衣に抱えられている。
「いや~やっぱ風呂はいいわね~」
「…もういやだ」
シルはとぼとぼ優斗の元へ歩いてくる。
「んじゃ俺は寝るか」
優斗は二階へと上がっていく。
「待ってよ優斗~」
シルは結衣から逃げるように二階へ上がる。
優斗の部屋は驚く程片付いていた。
「へぇ~、優斗の部屋か。片付いてるというより…何もないね」
優斗の部屋には、テレビとベッド、ソファとテーブルとパソコンだけである。
「うるせぇ、別に必要ねぇだけだ。お前はソファで寝ろ」
優斗はそう言って、電気を消してベッドに入る。
「ちぇっ、つまんなーい」
シルはそう言いながら、ソファへ上がり丸くなる。
数分すると、二人から寝息がたち、夜は更けていく。
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