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「はぁ…」
ここは夜の薄気味悪い森の中。
茶髪で背が170cm後半の高校一年生の男…黒峰優斗は溜め息をついた。
その目の前には体長二メートルくらいの目の血走った狼が今にも襲い掛かろうとしている。
「どうしたの優斗?」
優斗の横には毛が黒く目は宝石のような水色の猫が平然と座っている。そして、何故か喋っている。
「いや、なんでも。さっさと武器化しろ」
「わかったよ」
黒猫は不機嫌そうに言うと、急に黒猫の周りに黒い靄が現れ、その靄は優斗の手へと行き、黒い日本刀になる。
黒猫の姿は何処にもない。
「さってと…行くぜ」
優斗はそう呟くと、狼に向かって走りだす。
狼も雄叫びを上げ、優斗に向かって走りだす。
「はぁぁぁ!」
優斗は横に刀を薙払い、狼の左足を切り裂く。
狼は苦しみの雄叫びを上げる。
「これで終いだ!」
優斗は刀で狼の腹を切り裂く。狼呻きながらは崩れるように倒れ、動かなくなる。
優斗の持っている日本刀は黒い靄となって黒い猫に変わる。
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