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朝8時半。やたらとうるさい目覚まし時計で、優斗はゆっくりと上半身を起こす。
「…朝か」
優斗は、のそのそとベッドから出る。
「優斗は随分遅起きだね。学校遅刻するよ」
シルは既に起きていた。
「…うるさいな。別に遅刻なんざ関係ねぇよ」
優斗はやる方なさそうに答え、着替えを始める。
ちなみに優斗の学校の登校時間は9時で、距離は歩いて30分である。
「さて…行くとするか」
優斗は制服へと着替えると、部屋を出ていく。
「待ってよ優斗~」
シルはその後を着いて行く。
優斗はピタリと動きを止める。
「待て。まさかシル、お前学校に着いて来る訳じゃないよな?」
「何言ってんのさ。行くに決まってんじゃん。僕は優斗の武器獣なんだから。それに、何の為にSランク極秘情報の資料貰ったのさ」
うっ、と優斗は言葉を止める。
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