プロローグ

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「…さてと、帰るぞシル」 優斗は狼を見て少し悲しそうな目をしてから軽く伸びをし、森の出口へと歩き出す。 「待ってよ優斗~」 シルと呼ばれた猫は優斗の後を追って走っていく。 「あぁ~、明日も学校あるのか。…退屈だ」 優斗はテンション低く呟く。 「優斗って毎日同じ事言うよね」 「うるせぇっ」 二人は森を抜けてからしばらく歩くと、住宅街へと着きその中の何ら変哲のない一軒家に着く。 「さて…帰って寝よ」 優斗はドアを開け、シルと共に中へ入っていく。 これが政府組織に属する高校生、黒峰 優斗の変わった日常である。
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