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1.
清水真理の元に、中学の時のクラスメートからメールが届いた。
それは同窓会の案内だった。
高一の夏休みに決行されるらしい。
「真理行く?」
真理は携帯から顔を上げて、目の前に座る山田恵を見た。
恵は小学生の時からの真理の友達である。
故に、真理に届いたメールと同じメールが恵にも届いていた。
「めぐは?」
真理は反対に聞き返した。
部活をやっていない真理より、部活をやっている恵の方が忙しいからだ。
「行きたいな」
不敵に笑って恵は言った。
「あたしも行く!」
真理が笑顔で恵に言うと、恵は満足そうに微笑んだ。
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