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「何?同窓会?」
後ろから声が聞こえて真理が振り替えると、伊崎信吾がいた。
信吾も真理のクラスメートだ。
真理の携帯を信吾は覗きこんでいる。
真理はそれに文句を言うこともなくうなづいた。
「うん。」
「早くないか?」
同窓会を普通どうゆう時期にやるのか真理にはわからくて首をかしげたが、信吾にとっては早いらしい。
「うち仲良かったからさ」
恵が信吾に対して言うのを聞き、真理は大きく頷いた。
「ふーん。それってさ、男も来るんだろ?」
信吾は真理をじっと見た。
「来るんじゃない?」
「ま、お前なら何もねーか!」
そう言って信吾は真理の頭をぽんと叩いた。
「何それ~!?」
真理は文句を言ったが、信吾は笑って行ってしまった。
「失礼な奴」
「素直じゃない奴」
真理は不満げに言ったが、恵はくすっと笑った。
それは信吾のことなのか、真理のことなのかわからなくて、真理はじっと恵を見た。
真理の視線に気付いたのか、恵は立ち上がりながら言った。
「二人ともね」
それと同時にチャイムが鳴った。
結局同窓会のメールに、真理は『行きたい!』と返した。
その何日か後に、詳しい日時と場所、再度出欠確認が来た。
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