‐思い出‐

2/3
前へ
/69ページ
次へ
当時7歳の私は内気で、入学してから1ヶ月を過ぎても友達が出来ないでいた。 自分から話し掛ければイイのに、周りの反応が恐くて… 学校が嫌でたまらなかった。 ある日、そんな私に声を掛けてくれたのが美和だった。 美和『ねぇ、何でいつも一人なの?』 里香『えっ…?!』 突然のコトでビックリした私は、美和を見た。 美和『寂しくない?』 (な、何なの急に…でも、事実だし…) 里香『さ、寂しい…』 美和『ねぇ、私と友達になろ』 この子は、私が出来ないコトを サラッと、やってのけた。 何だか、かっこよく見えた。 この子みたいになりたい… そう思った。 里香『!?…う、うん!!』 あの時の美和の笑顔。 大袈裟かもしれないけど、あの時の私には天使に見えた。 それだけ嬉しかった。
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加