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「良く分かってるじゃない、エリカ。貴女は道具なのよ軍にとってはね!」
ナターシャの身も蓋もないその言い草に豪一は思わず顔をしかめる。
「大尉、その言い方は、余りに酷くねぇか?」
「轟二曹、貴方も一緒なのよ、実験動物さん!」
やはり、ナターシャは豪一にも容赦ない言葉を投げ掛ける。彼女の2人に対する姿勢がそこに現れている。
「まったく、ひでぇな。道具扱いの上に人権も無視かよ……」
「人類の未来の為に、犠牲になって頂戴。あなた方は生け贄の羊なのよ」
ナターシャは、そう言ってエリカの腕を掴まえると、自分達の拠点ビルに向かって歩みだした。
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