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その言葉にエリカは戦慄する。ギガントと制御不能になった、この兵器が白亜紀の恐竜の如く、地上に満ちれば人類は間違いなく滅亡する……。彼女の頭には、そんな悪夢の様な光景しか浮かばない。
「間違ってる、人類は踏み込んでは、ならない領域に入り込んでいるわ」
エリカは胸の前で左手の拳を握りしめ、苦しく荒い息を吐きだした。そんな彼女にナターシャは青い瞳を見開き兵器の必要性を説く。
「その領域に踏み込まなければ、勝てない相手よ!、勝つ為には、手段を選ばないのが、我々、米軍よ!!」
そう、勝つ為には、手段を選んでいられないのが、今の人類の現状だ。ナターシャは、それを良く理解していた。奴らに対抗する手数は多いに越したことない。
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