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あれから、1ヶ月余り、真夏の太陽の下、2機よる模擬戦が連日行われていた。豪一とエリカの間の溝は埋まる事なく、相変わらず横たわっていた。
まさしく、戦線は膠着状態に陥っていた。この状況を打破すべく、先に動いたのは、豪一の方であった。
8月の初旬、いつものごとくナターシャの部屋で、生臭く絡み合いお互いの肉体を貪っている時、豪一はナターシャに相談を持ちかけた。
「大尉殿、相談があるんだが……」
豪一のいつもになく真剣な眼差しにナターシャは少し戸惑うが気をとり直して、応え話しに耳を傾ける。
「どうしたの?、急に新たまって、あっ、遂に決めたんだ!?」
「ん、どういう事だ?、大尉殿」
「プロポーズするんでしょ、あの娘(エリカ)に」
「はぁ!?、違う、確かに少尉殿(アイツ)についての事柄だが、ソレは、ねぇな」
「なぁんだ、つまんないな」
そう言いつつ、ナターシャは豪一の腰の上で形の良いヒップを巧みに動かし快楽を求める。豪一は、その巧みな腰使いに悶えながら、ナターシャに提案する。
「あの娘を、貴方の実家に連れていくの?、やっぱりプロポーズじゃない!!」
「だから違うと言ってんだろ!!、アイツはこのままだと、壊れちまうぞ、どっかで息を抜いてやらねぇと、廃人になっちまう!!」
「本当に、優しいのね、あなたは……」
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