=勝沼= 世界の片隅で…

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「相変わらず、凄いわね……、この間の3割増しってのは本当ね」 ナターシャは、その見事な裸体を惜しげもなく晒しながら、豪一の隣に寄り添い呟いている。 「大尉殿、タダ乗りってのが一番怖いんだが……、ナニが狙いだ……」 「アナタが好きだからじゃ、ダメ?」 「そんな見栄すいた戯言を抜け抜けとよく口に出来るもんだ、まったく女ってのは魔物だよ……」 「ふふ、それだけ分かってれば、上等よ。ソコに敢えて突っ込んでくるアナタも相当な強者だけどね」 「大尉のような、素敵な女なら、男どもは大概、突撃するだろよ!」 豪一の答えにナターシャは、苦笑いして返すと、ベッド脇のサイドボックスから煙草を取りだし、くわえるとZippoライターをカチリと点火し煙草に火を付けて燻らせた。
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