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冷や汗と脂汗を背中と額にたっぷりとかいた豪一は、おばちゃん達の姿の消えた庭先でへたり込んでいた。
エリカ、響子、夏美の姿も既にない。日が傾き長い影が差し始めている。カナカナ蝉の鳴き声が響き出した頃、豪一はやっと立ち直り始めていた。
「さて、ひとっ風呂浴びて、酒でも飲まねぇと」
余りの展開に頭がオーバーヒート状態の豪一は、気分転換を兼ねるべく、母屋の風呂に向かったのだった。更なる悲劇が待ち受けているとも知らずに……。
鼻歌混じりで、脱衣場の扉を開けた豪一の目の前には、素っ裸のエリカの姿があった。見ごたえのある形のいいバスト、良く括れたウエスト、絶妙なラインを見せるヒップ、そして絶対領域を優しく保護しているアンダーヘアーの繁み。
そんな、あられもない姿のエリカと豪一は、しばらくの間、無言で見つめ合う。やがて、我に返ったエリカの悲鳴が響き渡った。
「どうしたの!?、エリカさん?」
あわてて、奥から走ってきた夏美は豪一の姿を見て、思わず叫んでいた。
「豪兄ーっ!!、昼間からナニしようとしてんの!!」
「いや、待て、誤解だ!!、誤解!!」
エリカに足蹴にされて脱衣場から転がり出た豪一は更に夏美の箒攻撃でしたたかに打ち据えられる。
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