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「明日はどうするんだ、少尉殿?」
「どうするって?」
「俺は、明日は墓参りに行くんだが、ついてくるか?」
エリカは、小首を傾げ、少し考え込んでいたが、やがて、ハッと思いつき、納得の表情をすると明るく答えた。
「思い出したわ、小さい頃、沼津のおばあちゃんの所で行った事があるわ」
「それなら、話しが早いな、明日は朝飯を食ったら出掛ける、しっかり寝てりゃ二日酔いも、酷くならねぇからな」
豪一は、そう言って立ち上がると、押入れを引き開け布団を出してくる。布団を敷き終わると"かや"を張りだした。
「なによ、このシースルーのテントは?」
「ん、知らねえのか、"かや"を……」
「"かや"って言うの?、コレ」
「おお、この中に入ってりゃあ、蚊には刺されねぇ」
「てか、コレって2人で中に入るのよね…… 」
「おぅ、そうだが、どうした?、何か問題点でもあるか?」
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