=勝沼= 世界の片隅で…

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エリカの熱い蜜壺に豪一は2度、3度と男の欲望の液体を注ぎ込んだ。彼女は、肢体を仰け反らせ快楽に浸る。惚れた女が快感に悶える姿は男にとって最大の興奮材料だ。 エリカと豪一は、お互いの舌を激しく絡めあい、唾液をすすり合う。やがて2人の舌が離れていき、その舌先をお互いの唾液が細く糸を引きながら延びていく。 豪一が腰を震わせて、エリカの中に最後の一撃をうち放って果てるとガックリと体から力を抜いていく。 汗まみれの2人が布団に横たわり、まどろんでいた。エリカの頬に乱れ髪が張り付き色っぽく上気している。 「少尉殿、随分と激しかったな、不感症ってのはウソだろ……」 「3年ぶりだもの正直、欲求不満だったわよ…… 」 豪一は、ナターシャとの約束を果たしたものの、エリカと一線を越えてしまった事で責任を取る気持ちを固めていた。 「少尉殿、田舎暮らしってのも、わるくないだろ?」 「もうーっ、気が早いわよ、その返事は、この仕事が終わるまで保留よ」 「そうか……、確かに、女にとっちゃ一大事だからな、良く考えるといいぜ、期待してるからな!!」 「変に期待しない方がいいわよ、女は"魔物"だって事をお忘れなく!」
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