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瞬く間に時は過ぎて、明日は、2人で木更津駐屯地へ戻ることになっている。
轟家の風呂場で夏美とエリカが一緒に湯船に浸かり、最後の別れを惜しんでいた。
「エリカさん、もう帰っちゃうんだ……」
「いろいろ、ありがとうね夏美ちゃん、楽しかったわよ」
「エリカさん、私達と家族になろうよ……、ここを帰る場所にしたらいいじゃない?」
「こんな私でも、夏美ちゃんの家族にしてくれる?」
「私は大歓迎だよ!!、こんなにキレイな、お姉さんが出来るんだもん」
「やっぱり、そういう事になってるんだ……」
「違うんですか?」
「只の同僚よ……、アノ人は」
否定するエリカに夏美は、ニヤニヤ笑いでいやらしい視線を向け言う。
「只の同僚が裸で同じ布団に寝てるかなぁ!?」
「あっ、あれには、訳があるのよ!!」
「へへっ、やっぱりなんだ、豪兄は、あの通り不器用な人間(ヒト)だから、エリカさん、みたいな人がいないとダメなんだよねー」
夏美のその言葉にエリカは心の中で否定する、ダメなのは自分の方だ彼がいなければ、命さえ危うい状態だったからだ。
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