=堕天の島=

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長い沈黙が2人の間を支配する。やおら、植村艦長が口を開く。 「そういえば、ハンガーデッキの荷物、随分沢山あったが、ロボット一体にしちゃ大袈裟過ぎやしないか?」 「一体じゃありませんよ、二体ですよ」 「二体ぃ!?、なんでだ?」 植村艦長は、身を乗り出し豪一に説明する様に迫る。豪一は苦笑いしながら、植村艦長に今回の作戦の骨子を語り始めた。 「あの二体は、まったく違った動力源を持つ機体なんですよ」 「何が違うってんだ?」 「大雑把に言ってしまえば、生物と機械の違いです」 「それでか、一体の方は、やたら大袈裟な装置がてんこ盛りだったのは……」 「50式(ゴーマルしき)で相手を引きずり出して、オルタネーター仕様の機体でとどめを刺します」
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