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豪一は、加藤二尉にそうたしなめると、袖口の階級章を見てニンマリとする。
「加藤さん、出世されましたね!!」
「バカいえ、させられるんだよ!、現場に残れるギリギリで踏ん張ってんだ!」
口は悪いが、楽しげに加藤は語っている。だが、今回の作戦の中心に豪一がいることを耳にすると、加藤は顔を曇らせた。
「豪一、おめえは昔から無茶をするヤツだが、今回はヤバ過ぎるぞ、分かってるのか!?」
やはり、加藤も噂を耳にしているらしく、豪一に真相を話す様に促してくる。
「って所が、現在の状況ですよ……」
「状況としては、出たとこ勝負だな……、余り条件は良くないから段取りはしっかりやっておけよ」
加藤の言葉に豪一は頷く。米海軍の横槍とエリカの強襲に対する備えは、し過ぎるという事はなかった。
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