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「うるせぇな……、落ち着け、データを早くよこせ!!」
「あれ?、えーと……」
「どうした!?」
「データが……」
「またかよ!!」
コクピットの豪一は、吐き捨てる様に腹立たしく言うと、50式の機体のセンサーを稼働させ、周囲を探り始めた。
とはいえ、海岸からすぐにいきなりの断崖が機甲歩兵の前進を阻む、ロケットアンカーを山腹に打ち込みウインチで機体を引きずり上げるか……、と豪一は漫然と山麓に機体のモニターカメラを向けた、その時、見覚えのあるシルエットが岩影から姿を表したのだった。
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