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エリカは無表情な口元を歪ませ、軽蔑仕切った口調で豪一に傲慢に言い放った。
「臆病者のアナタに出来るかしら……」
「臆病者だからこそ、必死なんだよ……、生き残る為にな!!」
「まぁ、精々足掻くがいいわ、無駄な努力をね……」
そう言いい残して、エリカは機体の中へ消えるのだった。徹頭徹尾、冷徹なまでの塩対応に豪一は舌打ちする。又、ひょっこりと顔を出したエリカは右手で頂きを指し示し言う。
「そうそう、言い忘れたわ、決戦の場所はアノ山頂よ丸1日あげるから、陣地を築くなり罠を仕掛けるなり好きにするがいいわ」
既に勝者の余裕を漂わせ、エリカは慇懃無礼な態度で豪一にプレッシャーをプレス機の様に掛けてくる、実に機械的で容赦がない。
「その言葉を覚えておけよ!!、死ぬ程、後悔させてやるぜ!!」
「死ぬ程ねぇ……、確実に死ぬのはアナタの方よ」
この2人の会話が自衛隊を始めとする、米軍、ロシア軍、中国軍といったこの近海にいる世界中の軍隊に傍受されている事は確実だった。
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