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「あの中心部の船みたいなのは、約200年前に落ちてきたモノよ……、国が自然環境保護をたてに人の出入りを制限したから秘密は保たれてきたの……」
「でも、ドブスレンコ大尉、アンタは知ってるんじゃねえかい!?」
豊田整備長の突っ込みに、彼女は冷静に答える。
「この仕事に付く前に本国で開示資料を見せられたのよ……、知ってしまえば、嫌でも仕事に従事せざるを得なくなる様にね……」
「ほぉーっ、口封じの為の開示って訳か!!、やるねぇ米軍さんも!」
豊田整備長の意味深長な言い回しに、ナターシャの眉間に深いシワが刻まれる。
「世の中には知らなくてもいい事があるわ、コレもその一つよ!」
「知っちまった以上は、後戻りは出来ねえ訳か……」
髭面を指先でさすりながら豊田整備長はモニター上の物体を解析していた。
「コイツの外板は例のオリハルコン製か……、苔も生えてねえし、腐食もしていねぇな。まるで新品同然の輝きを放ってやがる」
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