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「お忘れかしら、アレは生体金属で精神感応性があることを……」
「おっ、おお、そうだったな、生きた金属だったな」
俗に"ライブメタル"活動的金属と呼ばれる、オリハルコンは極めて環境変化に強い金属である。多少の経年劣化など物ともしない堅牢な外殼を持ち、ソレは常に新陳代謝により更新されるのだ。
ナターシャの言葉に豊田整備長は大きく頷きながらモニター上の画像を拡大していくと、彼は顔色を変えた。
「なんだコレは……、まるで化け物の巣窟じゃあねぇか!!」
豊田整備長の言葉のどうり島のクレーター内部は地球上には存在しない生き物達の宝庫だった。正にガラパゴス状態の圧倒的世界がソコには広がっていた。
「確かにな……、どこぞの映画の世界だぜ、整備長」
「おっ、豪一、お前さんも見てるのか!?」
「機体のカメラと連動してるだろ!!」
豪一はコックピットの中で豊田整備長にそう答えるとカメラの前に広がる光景を信じられないと言った口調で語った。
「正に異世界そのモノだぜ、珍しい生き物や植物がうじゃうじゃしてやがる!!」
「そこはね……禁忌の方舟なのよ、轟二曹」
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