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「ハハハっ、無駄、無駄、無駄、無駄、無駄、無駄、無駄よ!!」
「けっ!!、その勝ち誇った様な口振りが気にくわねぇな!!」
その言葉に圧倒的な力を手に入れた者が醸し出す、エリカの驕り高ぶった精神からの腐敗臭を豪一は敏感に感じ取っていた。
「俺の知っているエリカは、貴様の様な腐れ外道じゃあねえ!!、てめえは別物だ!!」
「ずいぶんな、言われ様ね……」
豪一の辛辣な言葉に少し気落ちした様な口ぶりで答えるエリカの声色が広大な空間に反響し重なる。
「正面にあるエレベーター器官に乗って頂戴、いい所へ案内してあげるわ、その勇気が貴方にあるかしら?」
エリカの挑発的な言動に、豪一の気分は害される。明らかに彼を侮っている事が明白だ。それでも豪一は感情的になる事なく努めて冷静に返答した。
「そこに、俺を呼ぶって事は其なりの覚悟が出来てるってことだな……」
「ふふっ、そんな強がりも現実を見れば、吹き飛ぶわよ……」
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