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「そんな恐い顔をしないでよ、人類っていっても、コレを狙ってる連中の事よ」
エリカは右手で空間を探る様な仕草をすると、そこに立体映像が浮かび上がってきた。米海軍や海上自衛隊の姿が見分される。
「狙ってる連中ってのは、コレか……」
「海の中にもウヨウヨいるわねぇ……」
立体映像をあれこれ、弄りまわしながらエリカは眉間にシワをよせて呟く。
「全て、お見通しかよ!?」
「技術力の差ってヤツよ」
呆れる豪一にエリカは勝ち誇った様な態度をとる。
「で、コイツを造った連中は何処にいっちまったんだ?」
「あら?見なかった!?、今まで通り抜けてきた所にいたでしょ?」
「なっ!?、アノ、恐竜や化け物が乗員の成れの果てかよ!!」
その言葉に豪一の顔が呆れたといった感じの表情が、にじむ。エリカはその表情を見て憮然と答えた。
「あらーっ!?、えらい言われ方ねぇ!?、人より余程、賢いし純粋よ!!」
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