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「そいつが、全ての元凶ってわけか!!」
豪一は、そう言うと手にした拳銃を女王へ向けトリガーを引いた。発射された弾丸が彼女を目掛けて襲いかかる。
「コレで終わりだ!!」
豪一の言葉と裏腹に弾丸は勢いを失って、彼の足元に転がる。何か異常な力が働いている証拠だった。
「無駄な事を……、ヒトとは愚かな生きモノだこと……」
エリカの口調がいつもとは違う、瞳の色合いがグリーン・アイでなく、レッド・アイと呼ばれる真っ赤なルビー色の色調に染まっていた。エリカの異常に気付いた豪一は彼女に問いかけた。
「あんた、何者なんだ?」
「アルケミア(錬金術師)と呼んで頂いて結構よ……」
自らを錬金術師と語る、"女王様"に豪一は人類の絶滅を画策する意図を尋ねた。
「いろいろと人類の進歩に手を貸してきたけれど、精神的進歩が見られない種族を、これ以上、繁栄させる訳にはいかないわ……」
アルケミアがそう言って語り始めたのは、自らの種族が人類の時間で一万年程前から人類の歴史に干渉し始めた事、そして自分は200年前にこの地に来た事、アメリカ合衆国政府と取り引きをし、オーバーテクノロジーを貸与する代わりに人類の目から、この地を隔離する事を約束させたという。
「人類を支配するのに、随分手の込んだコトだな……」
「あら、極めて簡単よ、利害の一致した訳だから」
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