=堕天の島=

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「可愛さ余って、憎さ100倍とは、よく言ったモノだわ。一時とはいえ、愛欲に溺れるとは私も獣ってコトね……」 「まぁ、神様も快楽には弱いってコトだな、あんたの世界も結構ヤバい奴らが多かったんじゃねぇか?」 豪一の探る様な視線が彼女を射る。そんな豪一の言葉にアルケミアは一瞬表情を歪ませため息を付いた。 「どんな世界でも、ヒトがいる限り争いは絶えないわね……」 「この世界の歪さ(いびつさ)は、あんたが持ち込んだもんだぜ、アルケミアさんよ!!」 「それを、修正する為に人類には滅びてもらうのよ、この娘と貴方は、その為の"カギ"なのよ」 「まったくヒトをオルタネーターやらカギやらと道具扱いしやがって!!」
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